秋の七草と春の七草。
七草粥や覚え方などが有名ですが、
意外に皆さん、違いや各草の意味については
知らないのではないでしょうか?
秋の七草の由来、春の七草との違い、覚え方などについて
おさらいしていきましょう。
秋の七草とは?
秋の七草とは、「はぎ」「おばな」「くず」「なでしこ」
「おみなえし」「ふじばかま」「ききょう」を指します。
各草について説明していきますね。
・はぎ(萩:マメ科の植物)
はぎにはいくつか種類があり、やまはぎの別名でもあります。
漢字の「萩」には「秋に咲く草」という意味があるそうで、
ピンクに白がかった色をしています。
・ききょう(桔梗:キキョウ科の植物)
ききょうは、花期は夏なので、夏物の着物などに良く描かれています。
根には、咳止めの効果もあります。
・おばな(尾花:イネ科の植物)
ススキのことで、草が生い茂っている様子が、「薄(ススキ)」と言われ、
尾花とは、生い茂っている様子が獣の尾に似ているので、
そう呼ばれるようになったそうです。
・くず(葛:マメ科の植物)
(写真)季節の花 300
根から採取したでんぷんを粉のくず粉にして、
薬用やお菓子の材料に使われます。
・なでしこ(撫子:ナデシコ科の植物)
花の名前は、古き良き、日本の女性の清楚な美しさの代名詞。
花の別名は「片身花」で、
その由来は、愛する子供を失った親が
代わりにこの花を子供の代わりに撫でたところからきています。
・おみなえし(女郎花:オミナエシ科の植物)
薬用、観賞用にも使われています。
昔、男に振られて身投げした女性の着ていた着物が、
山吹色の衣がこの黄色い花の由来になったという説や、
どんな女性の美しさをも圧倒する
「おみな圧し」からきているという説等、諸説あります。
・ふじばかま(藤袴:キク科の植物)
花の由来は単純で、花が藤色、
花弁の形が袴に似ているところからこう呼ばれます。
香りが強く、昔は髪や衣服につけて、
今の香水代わりに使われていたそうです。
違いとは?
秋の七草と春の七草の違いは、
草の種類もありますが、大きな違いは、
秋の七草は「花を愛でる」。春の七草は「食を楽しむ」です。
春には「七草粥」がありますが、秋にはありませんね。
覚え方
春の七草は俳句のように、
五・七・五・七・七のリズムで口ずさむと覚えやすいです。
『せりなずな、ごぎょうはこべら、ほとけのざ
すずなすずしろ、春の七草』
秋の七草の覚え方
私は、秋の七草の覚え方には馴染みがなかったのですが、
上の動画の覚え方はわかりやすいですね。
また、春の七草のように、
五・七・五・七・七のリズムで口ずさむ覚え方もあります。
『ハギキキョウ、クズフジバカマ、オミナエシ
オバナナデシコ、秋の七草』
これを何度も何度も口ずさみます。
春の七草も秋の七草もリズムで覚えると覚えやすいですね。
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