今年は、どちらも20年に一度、60年に一度の大遷宮が重なり、
何かと比較される伊勢神宮と出雲大社。
同じ神様、祭神を主としているわけではないので、
違いがあって当然じゃないかと思われるかもしれませんが、
具体的にどういうところが違うのか気になりませんか?
私は気になります。(笑)
今回は、両者の違いについて紹介していきます。
スタンスとしては、両者の見どころを
紹介していくイメージを持ってくれるとわかりやすいと思いますよ。
祀っている神様の違いとは?
伊勢神宮も出雲大社も祀っている祭神に違いがあります。
その違いでどのような神社なのか
性格が大きく変わってくるので、具体的に見ていきましょう~。
伊勢神宮の祭神とは?
伊勢神宮には、太陽を神格化した天照大御神を祀った、皇大神宮(内宮)、
衣食住の神様である豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀った、
豊受大神宮(外宮)の二つの正宮があります。
参拝にあたり、この2つは外せませんよ!
天照大御神は、日本の最高神なので、
事実上、伊勢神宮は、日本最高峰の神社といえます。
出雲大社の祭神とは?
出雲大社の祭神は、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)です。
国造りの神、農業神、商業神などとさせ、
人々から信仰されています。
また、毎年、10月に全国から八百万の神が
出雲大社に集まり、神議が行われると考えられています。
昔の呼び名で10月は「神無月」と呼ぶのはそのためです。
そして、よく出雲大社は、
「縁結び」の神様として紹介されることがありますが、
こう考えられるようになった理由の一つとしては、
神議が行われる場として神様が集まる、
八百万の神の縁を結んでいるからだとされています。
神様の縁をまとめられるほどの縁結びの力なら、
人の縁なんて簡単に結べそうですね~。
どちらが上かというのは恐れ多いですが、
会社でいうと、社長が伊勢神宮、
取締役会の会長が出雲大社といったところでしょうか?
違っていたらすみません。(同じ会社じゃないので、あくまでイメージで。)
ご利益の違いとは?
ご利益の違いといっても、
どちらの方がご利益があるというのは人それぞれだと思います。
この章では、皆さんの祈願したい願い別で、
どちらに参拝したら良いかについて解説していきますね。
伊勢神宮のご利益とは?
最初に悲しいお知らせがあります。
伊勢神宮は、何かの祈願をするというよりも、
日頃の無事を感謝するところです。
ご利益を期待して、参拝するのではなく、
日頃の感謝を伝えに行きましょう~。
これで伊勢神宮について終わるわけではありませんよ。(笑)
ご利益が欲しい皆さん?のためか
伊勢神宮内には、祈願のための別宮が存在します。
外宮の別宮(わけみや)として鎮座している「多賀宮」。
内宮の別宮として鎮座している「荒祭宮(あらまつりのみや)」です。
多賀宮は、農事や産業全般に携わられている人が、
更なる発展を祈願する場合に適しています。
荒祭宮は、強い決意表明と努力に対して、
その願いを叶えてくれるとされています。
多賀宮もそうですが、有り余る決意と努力ができたときに
祈願をしに行くのがご利益が最大になるコツだそうです。
パワースポット目当てに軽い気持ちで参拝しに行くと、
かえって逆効果になるかもしれませんね。
本殿は、日頃の感謝を述べていくところなので、
そこまで厳しくはないそうですが・・・。
次は、出雲大社について紹介していきます。
出雲大社のご利益とは?
出雲大社はいわずと知れた「縁結び」で有名な神社です。
期待できるご利益も縁結びでしょう。
縁結びといっても、男女の縁だけではなく、
全ての人の良縁を結ぶものとされているので、
是非、良縁を賜りたいものです。
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参拝方法の違いとは?
ここからは、具体的に参拝するときに困らない、
参拝方法について簡単に紹介していきますね。
詳しく知りたい方は下記をお読みくださいね。
伊勢神宮の参拝方法は、「二拝二拍手一拝」で、
全国の主要な神社の参拝方法と同じです。
それに対して、出雲大社は特殊で、
「二拝四拍手一拝」なので気をつけてくださいね。
また、参道の通り方も中央である「正中」は、
神様が通る場所なので、鳥居で一礼した後、
参道を通る場合は、端を通りましょう。
名物グルメの違いとは?
名物グルメとして、伊勢神宮は太さがうりの「伊勢うどん」。
出雲大社は、香り高い「出雲そば」です。
三色出雲そば / G4GTi
どちらも甲乙付け難いですね~。
うどん好きか、そば好きか。
皆さんで決めてください。(笑)
距離の違いとは?
今回は、東京からの単純な距離、
所要時間の違いについて紹介します。
伊勢神宮まで
伊勢神宮まで、新幹線と電車で、
東京から約473.5km、約3時間30分、
料金の目安は片道約13000円ほどです。
出雲大社まで
出雲大社まで、飛行機とバスと電車で、
東京から約850km、約3時間52分、
料金の目安は片道約34000円ほどです。
飛行機は、もっと安いチケットが取れれば、
割安にすることも可能です。
費用は違えど、所要時間としては、
あんまり変わらないところに驚きですね~。
(注:飛行機の搭乗時間等は含んでいません。)
まとめ
今回の伊勢神宮と出雲大社の違いについてはどうでしたか?
両者を比べるのは無謀ですが、
両者の見どころを同時に紹介するという視点で
読んでいただければ幸いです。
今回で個人的に一番驚いたのは、
東京から伊勢神宮に行くのも、出雲大社へ行くのも
時間的にはあんまり変わらないところですね。
距離的には、1.8倍と2倍近い距離があるので、
もっと差があるのかと思っていました。
出雲大社のほうに親近感が沸いてしまいましたね。
今回紹介した名物グルメの他にも、
どちらともたくさんの名物があります。
伊勢には赤福餅もありますし、
出雲には美肌の湯として有名な「玉造温泉」があります。
どちらかといわず両方行きたいですね~。
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伊勢神宮は神道で「神宮」と呼ばれ、天照大神を祭る唯一の場所。
天皇に三種の神器の形代を貸し出しており、天皇さえも単なる現人神(代理人)としか捉えていない。
神宮は無二の存在であって、神宮かそれ以外か、とするのが妥当。