喘息(ぜんそく)は子供の病気だと思っていませんか?

 

子供の頃、周りに喘息持ちの子がいましたが、

大人になってからは、周りに見かけることが少なくなりました。

そのせいか、私も喘息は子供の病気だと思っていましたね。

 

喘息は、子供に多い病気ではありますが、

大人でも発症するケースは稀ではありません。

 

今回は、喘息の症状と原因

大人と子供の喘息の違いについて、

おさらいしていきましょう~。

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喘息とは?

喘息とは、気管支などの空気の通り道が、

炎症によって狭くなる病気です。

 

喘息の人は、症状がない時でも、

空気の通り道(=気道)が炎症を起こしているので、

喘息を持っていない健康な人に比べて

気道が狭くなり、空気が通りにくくなっています。

 

健康な人なら何の問題もない、

ほこり、タバコ、ストレスなどのちょっとした刺激でも、

発作を起こしてしまいます。

具体的にはどのような症状が起こるのでしょうか?

かいもの

喘息の症状とは?

喘息の症状には様々なものがあります。

  • 息苦しい
  • 咳き込む
  • ヒューヒュー、ゼェゼェとあえぎながら呼吸をする
  • 運動した後に、いつも以上に息苦しい
  • 夜間や早朝に喘息の症状が出る
  • 寝ているとき、喘息症状で目を覚ます

常に気道が炎症を起こし狭くなっているので、

ちょっとした刺激で上のような症状を起こしてしまいます。

 

特に、疲れているときや、

風邪をひいたり体の免疫力が低下しているときなどは、

喘息の発作が起きやすいので要注意ですね。

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喘息の原因とは?

喘息の原因には様々なものがあり、

その種類によって対処の仕方も様々です。

  • アレルギー型喘息
  • 運動誘発性喘息
  • アスピリン喘息

 主なものについておさらいしていきましょう~。

 

アレルギー型喘息

喘息の中でも、

特定の物質に対してのアレルギー反応によって、

発作を引き起こす物をアレルギー型喘息(アトピー型喘息)といいます。

 

このタイプには、アレルギーを起こす特定の物質を避ける等、

環境整備が大切ですね。

 

また、アレルギーを引き起こすものが特定できない場合

気道を狭くするタバコの煙など、

アレルギー原因と考えられるもの以外の誘因物質を

避ける必要があります。

 

運動誘発性喘息

激しい運動時など、十分に空気を体内に送り込めない場合、

喘息の発作を起こす場合があります。

このような場合の喘息を運動誘発性喘息といいます。

 

発作が起きても、30分ほど安静にしていれば、

息も整い、十分に気道が確保できるようになるので、

症状は治まることが多いです。

 

しかし、このタイプの喘息患者の中にも、

治療薬が必要な場合もあるので、注意が必要です。

 

アスピリン喘息

アスピリンという薬と同じ作用のある薬類が原因となり、

喘息の発作を引き起こすことがあります。

このような喘息をアスピリン喘息といいます。

 

アスピリンと同じ作用のある薬とは、

非ステロイド性消炎鎮痛剤といわれるものがあり、

解熱鎮痛剤(風邪薬、痛み止め、湿布)等に

入っている場合があるそうです。

 

成人男性の喘息患者の約1割

アスピリン喘息のタイプだと言われています。

小児喘息の原因としては、稀なので、

こちらの心配の必要はないみたいですね。

 

喘息の原因として、主な3タイプを挙げてきましたが、

この他にも、色々なタイプの喘息があります。

 

その例として、季節の変わり目、

気候が安定していない時期に発作を起こすタイプや、

仕事で喘息を起こしやすい物質を吸入する機会が

多くなることにより、喘息を起こすタイプもいます。

 

しっかりと自分の原因を特定し、

その原因を避けることが大事ですね。

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大人の喘息と子供の喘息の違いとは?

両者の違いとして、症状の違いにおいては、

ほとんどありませんが、発作を引き起こす原因

違いがあるようです。

 

子供の喘息(小児喘息)で多いのは、アレルギー型喘息で、

他のアレルギー疾患と併発する場合です。

また、症状は比較的軽症で治まることが多いみたいですね。

 

それに比べて、大人の喘息は、

アレルギー型以外のタイプが多く、ストレスやタバコ、

風邪やインフルエンザなどの感染症が原因で、

発作を引き起こす方が多いです。

 

また、大人で発症した喘息は、

比較的症状が長引くことが多く、小児喘息に比べて、

なかなか治りにくい特徴を持ちます。

 

患者数の違いは、

小児喘息は、人口の約7%に比べて、

大人の喘息は、人口の約4%と、

思ったより、大人の患者が多い印象ですね。

 

大人で喘息を発症する人の半数は、

40歳を超えてからの発症なので、該当する方は

特に注意してくださいね。

まとめ

今日の喘息の症状と原因

大人と子供の違いについてはどうでしたか?

 

個人的には、子供の頃の喘息が再発したのではなく、

大人になってからでも、喘息の発作を発症する人が

意外に多いことに驚きました。

 

喘息は子供の病気という認識は「古い」ということ。

それを肝に銘じて、これからは気をつけたいですね。

 

喘息を放っておくと重症化する場合もあるので、

しっかりと治療したり、原因を避けることが必要です。

発作を起こしたことがない人でも、予防していきましょう~。


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